地域によって最低賃金は違うの?

世の中にはいろんなお仕事やアルバイトがあります。通常のアルバイトの場合労働を時給に換算してお給料をもらうわけですが、その時給の最低賃金って実は地域によって違うんです。ちなみに最低賃金というのは一言で言えば国がさだめた賃金の最低基準で、これに違反する雇い主(使用者という)は、法律により罰せられます(最低賃金法)。地域によってアルバイトの時給が違うというのはこれまでにもチラホチ聞いたことがありますが、そんな法律があったなんてことは全然知りませんでした。ちなみにこの最低賃金法に基づく最低賃金制は、アルバイト、パート、正社員の区別なく適用されます(一部例外あり)。最低賃金は審議会を経て、厚生労働大臣などの承認を得、決定となります。それにしても地域による最低賃金の格差はなぜ生まれるんでしょうか。東京は時給がいいとか、田舎でのアルバイトは割が良くないとかいろいろ聞きます。じっさいのところはどのようになっているのでしょうか。

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最低賃金の格差って?

統計によると、実際の賃金の格差(最低賃金ではなく)というのは全国平均と比較して関東、中部が高く、全国平均値よりも低いのが北海道・東北地方、近畿地方、中国地方、四国、九州となっています。つまり関東地方から離れるのしたがって賃金格差というのは大きくなっています。では最低賃金はどうなのか。少し具体的な例をだしてみましょう。例えば北海道の最低賃金は654円です(単位は円)。東北は平均620円、九州の平均もおよそ620円(唯一福岡は660円)、中国地方の平均でおよそ640円、近畿で690円(大阪は730円)という感じです。一方の中部地方と関東地方は最低賃金が700円を上回ります。一般に大都市といわれる地域は最低賃金も比較的高いようです。しかし中部(愛知)、関東以外の地域で最低賃金が700円を上回るのは唯一大阪府のみです。東北や九州の最低賃金法による最低賃金の低さは、実際の賃金と比率とほぼ同じのように思えます。つまり法律で最低賃金が低く定められている地域では、実際の賃金も低いようです。

低すぎる最低賃金の底上げを

日本の最低賃金法のさだめる最低賃金ってはっきりいって安すぎると思いませんか。例えば神奈川県を例にあげます。神奈川県の最低賃金の額は708円です。1日8時間、月22日間働いたとして月額は124,608円です。12万5千円で、憲法25条で言っている「健康で文化的な最低限度の生活を営む」ことはどれほど可能なんでしょう(ちなみに何らかの理由で働いていない生活保護を受けている人の最低保障水準が137820円です。)さきほど比較しましたが、最低賃金がトップクラスの神奈川県でこの額です。東北地方や九州地方はいわずもがなです。最低賃金の底上げがなされないと実際の賃金も上がることはありません。格差は増す一方です。これほどまで日本の賃金の低い原因は、最低賃金の低さが原因となっているといえると思います。打開案として、今のような地域ごとに最低賃金の額をバラバラにするのではなく、全国一律1000円にすれば、たとえ全国のどこで働いていたとしても、最低限の生活を保障する賃金制度としての最低賃金法も意味を持つものと思われます。

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